0.はじめに
現環境にて使っており、MOリーグ 5-0やプレリミナリーでもそれなりの結果を残せたリストを備忘録兼デッキ紹介として記載しようと思います。。
1.アタルカレッドとは
こちらの記事を参照していただければキミも今日からアタルカ氏族だ。
101-fuyu-blastoise.hatenablog.com
2.デッキリスト
所属しているコミュニティ内の配信でアタルカレッドの既存リストを片っ端から回している際に「スタンのグルールピクニックみたいに騒音の悪獣入れてみたら?」と言われたのが事の始まり。
時を同じくしてMOのリーグ5-0リストで類似したデッキが掲載されていたのもあり、それらを環境に合わせてチューニングしたのが現在のリストです。

■メインボード(Magic Onlineインポート用に英語での記載をしています)
4 Legion Loyalist
4 Cacophony Scamp
4 Cunning Coyote
4 Burning-Tree Emissary
4 Aloe Alchemist
4 Reckless Bushwhacker
4 Kumano Faces Kakkazan
4 Monstrous Rage
4 Play with Fire
4 Atarka's Command
4 Copperline Gorge
4 Karplusan Forest
4 Stomping Ground
2 Cragcrown Pathway
2 Den of the Bugbear
2 Ramunap Ruins
1 Sokenzan, Crucible of Defiance
1 Mountain
2 Rampaging Ferocidon
2 Klothys, God of Destiny
2 Rending Volley
4 Pick Your Poison
2 Roiling Vortex
3 Scorching Shot
前回掲載した時から「カルロフ亭殺人事件」「サンダージャンクションの無法者」がリリースされ、アタルカレッドはかなり強化されました。そのため新規カードが多数採用されています。昨年までに比べてデッキパワーはかなり向上しており、ティア上位デッキにも引けを取らない爆発力を有することができました。
詳しくは後述しますが、ジェネリック奇襲隊である「狡猾なコヨーテ」とフィズらないパンプ手段であり奇襲隊やコヨーテとの噛み合いがかなりいい「アロエの錬金術師」が世界を変えました。
3.カード紹介
各マナ帯に採用しているカードを紹介していきます。土地に関しては前回から大きな変更がないため省略。
クリーチャー
1マナ
4《軍勢の忠節者》
→効果モリモリの1/1ゴブリン。自身を含めた3体以上で攻撃すると「先制攻撃・トランプル・トークンブロック不可」を全体に付与することができます。今の環境には「鏡割りの寓話」や「分派の説教者」などのトークンを強く使うデッキが存在しており、それらのチャンプブロックを無視してコンバットを進められるのは線が細いアグロにとってかなりありがたい能力です。
また、環境トップの「アブザン探検」の時間稼ぎブロックやアグロミラーでも先制攻撃とトランプルが非常に強く働くため、無くてはならない鉄砲玉です。

テキスト二度見筆頭
4《騒音の悪獣》
→デッキを格段に強くしたファイレクシア・ゴブリン。自身が死亡する/生贄に捧げることでパワー分のダメージを任意の標的に与えることができるため、《巨怪の怒り》や《アロエの錬金術師》でパンプし、そのまま一気にリーサルまで持ち込めるズル要素を加えることができるようになりました。インクの染みである増殖も熊野のカウンターと合わせて使いどころがあり、アタルカレッドにとって革命的な一枚です。スタンダードのグルールピクニックは伊達じゃなかった。

油断するとライフが消し飛ぶ
2マナ
4《狡猾なコヨーテ》
→「サンダージャンクションの無法者」で突如として登場したジェネリック奇襲隊。対象に取れるのは1体だけではあるものの、タフネスまで修正を与えるのは正直強すぎました。炎樹+奇襲隊パッケージの再現性を上げたのもさることながら、何より強いのは新メカニズムの「計画」。これにより相手の除去や打消しを透かしてセットすることができ、隙を見て一気に走らせることが可能に。「計画」した《アロエの錬金術師》を走らせるシナジーもあり、このデッキのエースとして大活躍です。

ワーナーには感謝
4《炎樹族の使者》
→デッキの接着剤。こいつがいるからこのデッキが成り立っていると言っても過言ではありません。コヨーテや奇襲隊と走らせても良いし、この子から出るマナでアロエを計画しても良いと便利なカード。ボーダーレス版が《銅線の地溝》と見間違えるところ以外は完璧です。

コイツがいないと始まらない
→トロピ大塚が激推ししたことで世に知られた謎カード。自分も正直ネタ枠だと思っていましたが、何故か「計画」時に誘発効果がついており、奇襲隊パッケージとのシナジーもかなり高いことが使ってみて分かりました。奇襲隊能力を使用するためには低コストの相棒が必要なのですが、このカードは自身の能力で単体強化をしつつ、0マナで怒涛を達成させられるのが信じられないくらい強いです。しかも能力誘発なので打ち消されないし、対象が除去されてもフィズらない! 偉い!
サンダージャンクションで個人的最強カードです。トロピを信じろ。

字面が良すぎる
3マナ
4《無謀な奇襲隊》
→このデッキの真のエース。見た目が弱そう過ぎて毎回プッシュを当てられそうになります。アロエが来たことで従来の十倍は強くなりました。タフ1が可愛い奴ながらも、計画組を連打して一気に強化・展開できるのは奇襲隊にしかできない戦略。
これからもリーダーとして頑張ってほしいです。

「コイツ3マナ!?」を20回は言われた
スペル
1マナ
4《熊野と渇苛山の対峙》
→1マナ帯最強カード。吸血鬼やアマリア、緑単の登場でさらにその地位を確固たるものにました。とても使いやすい。

能力が全部強い
4《火遊び》
→一時期全抜きしていましたが、アマリアと緑単の隆盛で帰ってきた除去枠。何気に占術が偉いです。

そろそろ強化欲しい
4《巨怪の怒り》
→実質稲妻。悪獣の採用により見えないところから刺し殺すことが可能になりました。トランプルが残るのもかなり偉いアブザン探検がトップメタなのもあり、無理矢理引き分けに持ち込むこともめちゃくちゃ増加。負けなければ負けない。

悪獣のお供
2マナ
4《アタルカの命令》
→最強呪文。コヨーテとアロエのおかげで横並びしやすくなり、忠節者の大隊と合わせてすべてを蹴散らすことができます。5Cニヴのオムナスやヘリックスに対してこのカードをどれだけ上手に使えるかが争点。

世界最強カード
サイドボード(15枚)
2《引き裂く流弾》
→《帳簿裂き》を初めとした青白系への除去。主に白単人間やイゼットフェニックスが役割対象ですが、アブザン探検にも追加の除去として入れます。

4点が絶妙
4《毒を選べ》
→絶対リッパー倒すマン。何気に当たる相手が多く、最近ではアゾリウスファルコンも出てきているらしいので絶対引きたい4枚採用。この枚数あると雑に寓話に打ててかなり便利。アトラクサや夢さらいを除去できるのもありがたいです。

最強緑サイドカード
2《乱動する渦》
→対クイントリウスコンボ&5Cニヴ決戦兵器。ヤギ角とオムナスに分からされ続けたので怒りの投入。インクの染みで《白日の下に》を牽制できるのが偉いですが、こちらのサブ戦略である「計画」が足を引っ張りダイナミック自傷になることもある可愛いカードです(n敗)。
痒い所に手が届く
3《焦熱の射撃》
→5点除去枠。ついに登場した万能クリーチャー除去。赤ダブルシンボルが炎樹から出なくてたまに困るものの、飛行クリーチャーにも当たるようになったのはかなり嬉しいです。黒系がタフ4以上を連打してくるため、ゲーム内で1枚は引きたい3枚採用。
《魔女跡追いの激情》と選択だが、一番入れたい黒系相手には盤面が残らないため、いつでも2マナで撃てるこちらを優先しました。

ずっと欲しかった一枚
2《暴れ回るフェロキドン》
→アマリア絶対許さない恐竜。ラクドス吸血鬼の《分派の説教者》を抑制する役割もあります。アグロ相手に除去+フェロキドン+クロ―ティスで攻めるプランを取っているためマッチの縁の下の力持ち。

禁止カードは伊達じゃない
2《運命の神、クロ―ティス》
→赤緑界最強の置物。黒系・青白コントロール相手は勿論のこと、除去と合わせることでアグロにもかなり強く出られます。伝説のため被ると腐ってしまいますが、サイドプランの軸であり序盤から置きたいので二枚採用です。

黒系決戦兵器
4.サイドボーディング
簡易的にではありますが主要マッチングのサイドボードガイドを掲載します。筆者もまだ手探りでやっている箇所があるので、ご意見・アドバイスなどいただけると嬉しいです。
ラクドス吸血鬼
<IN>
毒を選べ 3(後手 4)
焦熱の射撃 2(後手 3)
暴れ回るフェロキドン 2
運命の神、クロ―ティス 2
<OUT>
巨怪の怒り 4
無謀な奇襲隊 2
炎樹族の使者 1
アタルカの命令 1(後手 2)
イゼットフェニックス
<IN>
引き裂く流弾 2
毒を選べ 4
運命の神、クロ―ティス 2
<OUT>
巨怪の怒り 4
軍勢の忠節者 2
無謀な奇襲隊 2
アブザン探検
<IN>
引き裂く流弾 2
焦熱の射撃 2
暴れ回るフェロキドン 2
<OUT>
軍勢の忠節者 1
無謀な奇襲隊 2
アタルカの命令 1
5Cニヴ
<IN>
毒を選べ 4
乱動する渦 2
暴れ回るフェロキドン 2
<OUT>
火遊び 4
巨怪の怒り 4
青白コントロール
<IN>
毒を選べ 2
運命の神、クロ―ティス 2
乱動する渦 2
<OUT>
巨怪の怒り 4
火遊び 2
赤単ウィザード
<IN>
焦熱の射撃 3
暴れ回るフェロキドン 2
運命の神、クロ―ティス 2
<OUT>
軍勢の忠節者 1
無謀な奇襲隊 2
巨怪の怒り 4
5.終わりに
相も変わらずしんどいメタゲームですが、数々の新規戦力により現環境でもそれなりに戦えることができています。MOリーグでもコンスタントに勝利を重ねられていますし、なんとこのデッキを使ってくれた海外の人が北米でRCQを突破しました!
We got there!
— Joe (he/him) (@tudamondoMTG) 2024年6月29日
Very happy to get over the hump to queue for my local RC 🎉😎
Shoutout to MTGO user fuyui2 for their 5-0 list to help me win another pioneer RCQ - matchups in the thread!@fireshoes #MTG #RCQ #Pioneer pic.twitter.com/w1wgRxJvXF
とてもありがたいです、自分も続こうとはしましたが、店舗予選を抜けられず……それでも神決定戦やMOの大会など、引き続き頑張っていこうと思います。
今のリストかなり感触良くて楽しいので、ぜひ使ってみてください!
宣伝
アグロ使いの意見交換所Discordサーバーを運営しています。興味のある方はお気軽にご参加ください。
招待リンクはこちら!https://t.co/zEjufKGNYC
— ふゆい (@fuyugeko101) 2024年2月12日